2015年5月8日金曜日

大学院生のための名刺の作り方からおススメの印刷所まで





最近の大学院生において名刺はとても重要なアイテムになっています。

実際、学会などでは大学講師であるか院生であるかに関わらず、研究発表の後には名刺交換が行われています。最初のうちは慣れないので恥ずかしいかもしれませんが、大学間の研究交流などにも使われることがあるため、現状では大学院生の名刺は必須と言って過言ではありません。

学会に名刺を持っていなければ、「何をしにきたの?」と言われるかもしれません。 ですが、これまで学部生だった学生は名刺を作ったことが無く、また大学によっては名刺の作り方を教えてくれる先輩もいないという場合も少なくないでしょう。

そこで今回は、大学院生向けに名刺にはどんな情報を載せればいいのか、どんな無料ソフトを使えばいいのか、どんなふうに印刷すればいいのかをご紹介したいと思います。 簡単な名刺なら印刷まで含めて1000円もかからないのですから、ちゃんと備えておきましょう。


院生が名刺に載せる情報とは?

院生が名刺に載せる情報は大きく分けて4つあります。

  1.  名前
  2.  所属(大学院名と研究室名)
  3.  連絡先(電話番号とメールアドレス)
  4.  所属する大学の校章ロゴ
これだけでオールオッケーです。最低限これだけあれば名詞としての体は成しています。ただ、普通の名刺には載せませんが、大学院生や大学講師の名刺には所属する大学の校章ロゴが入っていることが一般的です。

企業のロゴデザインのようなものなのかもしれません。面白い文化ですし、これが入っているかいないかで名刺の印象がだいぶ変わってきますので、ぜひ入れておきましょう。

大学の研究室の住所を入れる人もいるようです。これが意外とありがたく、共同研究などで資料をやり取りする際、相手に送り先を聞く手間がはぶけます。スペースがあるなら、ぜひ大学の研究室の住所も入れておきましょう。

後、最近の院生は自分のホームページやブログを持っており、そこで研究成果を公開する人も少なくありません。業績が少ないうちから公開するのは恥ずかしいかもしれませんが、もしそういったサイトのURLがあるようでしたら、そちらを書き足してもよいでしょう。

名刺の作り方

名刺に載せる情報が決まったら、いよいよ名刺を実際に作ってみましょう。以下の手順に従って名刺を作ってみてください。

1. 以下のリンク先から無料ソフト「ラベル屋さん」のインストール
ラベル屋さん 9 ダウンロード版|サポート|ラベル屋さん.com


2. ラベル屋さんを開いて、「新規作成」→「名刺用」をクリック




3. 画面中央の「用紙一覧」の変更の必要はありません。画面右側にある「用紙の向き」は、自分が作りたい名刺の向きに合わせて変更して、最後に右下の「決定」をクリックしてください。


※横向きの名刺の方が一般的で、デザインもたくさんあるので、よっぽどこだわりが無ければ横向きの名刺の方がお勧めです。


4. 画像左上の「テンプレート」から好きなテンプレートを選択。その後、大学の校章のイラストやロゴなどを大学のホームページの画像などから切り取り、画面右上の「画像」タブをクリックして名刺に貼り付けます。



4. テンプレートを使用している場合、画面中央の氏名やURLが書いてある部分をクリックすると、画面右側に文字入力欄が現れるので、そこで文字入力をします。不要な記述は右クリックなどで削除していきます。テンプレートを使用していない場合は、画像右上の「文字」をクリックし、必要な情報を記入してください(小まめに保存しながら作業してください)。




5. 画面右上の「レイアウト」タブをクリックし、「選択面のコピー」から「全て」をクリック。これでA4サイズのフォーマットで10枚分の名刺が印刷されます。



これでデータを保存したら名刺作成の完了です。お疲れ様でした。

※この際、「イメージの書き出し」を押して、データの保存形式をpngファイルで保存しておきましょう。表と裏面のそれぞれをpngファイルで保存しておくと、後々便利です。

名刺の印刷

名刺の印刷は自宅のプリンタを使う場合と、印刷業者に頼む場合とで異なります。

自宅印刷(研究室印刷)の場合
自宅印刷のメリットは、必要な時に必要な枚数だけ印刷できるという点でしょうか。数枚程度しか必要ないという場合は個人印刷でも構わないかもしれません。ただ、インク代などを考えれば、業者に頼んだ方が基本的に安上がりになるので、よっぽど急いで使うわけでもなければ、業者に頼んだ方が楽ですし、仕上がりも良いです。

それに、研究室などの場合は研究室の経費で落とせる場合もあるので、この辺は一度指導教官や先輩に確認しておくとよいでしょう。 個人で印刷する場合は、エーワン マルチカード 名刺をプリンタにセットし、「ラベル屋さん」の画面から、そのまま印刷すればOKです。表面と裏面を間違えないようにだけ注意しましょう(余談ですが、私は何枚か用紙を無駄にしたことがあります……)。

業者に頼む場合
業者を使う場合は、ラクスルで印刷するのがおすすめです。印刷料金が安いのはもちろんですが、多くの人に利用されている印刷サービスで安心です。また、ラベル屋さんで使われているpngファイルでのデータ入稿が可能なので、非常に楽です。



以下に、簡単にラクスルでの注文方法をご説明します。

1. まずは、画面左の「名刺印刷」タブをクリックし、「通常サイズ名刺」をクリック。



2. 「用紙サイズ」「用紙の種類」の変更の必要はありません(用紙の種類はこだわりがあるなら変更可です)。片面印刷か両面印刷、そしてカラーかモノクロ印刷かを選択しましょう。ちなみに、片面でモノクロ印刷の方が安く上がります。



何日で届くかによって値段が変わるので、好きな日にちを選びましょう。


4. 「カートに入れる」を選択し、「購入手続き」をすると、「会員登録」画面がでます。会員登録をしましょう。





5. 商品を購入したら、「データ入稿」をクリックし、先ほど「ラベル屋さん」で作成した名刺データを入稿します。印刷データのチェックや住所の入力などが終わったら、数日後に名刺が届きます。



これで注文はお終いです。お疲れ様でした。

皆さんも、よろしければラクスルで自分のオリジナル名刺を作成して、学会で配ってみてはいかがでしょうか。これまでになかった新たな出会いがあることと思います。ぜひ頑張ってください。