2015年4月30日木曜日

大学院生のアルバイト環境とおすすめアルバイト





大学院生は基本的に忙しいです。世間的には、「いつまで学生をやっているんだ」などと言われますが、寝る間も惜しんで研究活動をしている院生も少なくないでしょう。

そんな院生生活を送るために重要なのがお金です。学会への参加、書籍代のねん出、英文校正の依頼費etc……。多忙なのに、お金が無いという事態にも普通になり得ます。そこで、多くの大学院生が一度は考えるのがアルバイトでしょう。


ですが、先ほども言ったように、基本的に大学院生は忙しいので、なかなか定期的にアルバイトを続けるといったことは難しいようです。今回は、そういった院生のアルバイト事情に触れながら、院生にお勧めのアルバイトなどについてご紹介していきたいと思います。



院生がアルバイトすることについての教員側の意見

院生がアルバイトすることについては、必ずしも教員はよく思っておりません。たとえば、とある大学教員の方の“お説教”を一部引用してみます。

(特に修士課程の場合)
はっきり言って,院生がアルバイトをすることは不要だと思います。生活のためにやむなくとか,学費,研究費を捻出するためにやむなく,という場合は仕方 がありませんが,それでもその時間を無駄にしていると思っておくべきだと思います。また,時に親からの仕送りを断ってまでアルバイトをしている場合もあり ます。そんなちっちゃなプライドはさっさと捨てて,「数年後に就職したら2倍にして返すから」と大ミエを切って仕送りをお願いし,それで自分を追い込んだ ほうがはるかにいいです。遊びにいくためにとかであれば,さっさと辞める(アルバイトを辞めるか大学院を辞めるか)べきだと思います。 出典:http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/~urakami/in.html

ここまで強気な発言をされる先生はなかなかいませんが、 少なくとも院生がアルバイトすることについてはあまり良く思わない教員が少なくないのも事実です。それに、アルバイトなどをしていると、教員からの突然の仕事や研究補助などが任されたとき、すぐに対応できません。

確かに、院生時代を今までの学生時代の延長として捉えるのは好ましくないのでしょう。

ただ、現実問題として奨学金だけでは収入が賄えず、実家の経済状態も思わしくないという方ももちろんいらっしゃいます。そういった方がもし国際学会などに参加したいと考えた時、学会に参加すらできないという事態になれば、目もあてられません。

国際学会への参加が、学振の通りやすさや奨学金の返還免除へダイレクトに影響するからです。

院生のアルバイトは、教員の意見としてもその生活を見てもあまり推奨できるものではありませんが、学会への参加などを積極的に考えており、やらなければならないという方は一度体験してみるのも良いかもしれません。


TAやRAはどのぐらいの収入が見込めるか?

大学院生のアルバイトと言えば、代表的なのがTA(ティーチングアシスタント)やRA(リサーチアシスタント)でしょう。ただ、アメリカなどならばともかく日本のTAやRAは収入として見込めるほどのものではありません。

1コマのTAを担当したとして、半期(半年)に3万円程度です。収入としてはスズメの涙と言っていいでしょう。 大学の後期課程に入れば、非常勤講師などで一月に3~10万程度の収入は見込めるかもしれませんが、それも当てに出来るレベルではありません。

このように、TAやRAは院生のアルバイトの代表的なものですが、収入としてはほとんどないということだけは覚えておくとよいでしょう。ただ、このTAやRAは職歴に入れることができるうえ、奨学金の返還免除の要項に含まれていたりします。ですので、収入としては見込めませんが、話が回ってきたらぜひやっておきましょう。


院生におすすめのアルバイトとは

冒頭でも述べたように、基本的に院生は多忙ですし、それ以上に生活スタイルが安定しません。人間や動物、植物を対象とした実験・調査を行うような研究科だと、特定の時期は研究室に缶詰めになるということもしばしばです。

ですから 、長期のアルバイトなどよりは短期・単発のバイトが向いています。日雇いバイトなどは特に良いかもしれません。また、日雇い派遣も選択肢としては良いでしょう。

日雇いバイトや日雇い派遣を探す際は、ショットワークスを利用されることをお勧めします。Yahooが運営している大手のサイトで、単発バイトを探すのに特化したサイトです。

面接や研修の時間すらもったいないこともあるので、面接も研修も無くそのままバイトに入れるような求人は院生にとってもありがたいことでしょう。

実際、就職などが決まって修論も提出し、時間の空いた院生はこうした単発のバイトで日銭を稼ぎ、新生活への資金をためていることもあるようです。

院生が長期のバイトに入ることを止めはしませんが、出来る限りこういった単発のバイトで「必要になったらお金を稼ぐ」というスタイルを取ることをお勧めします。

下のブログでも、単発アルバイトのおすすめが書いてあるので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

ニートが単発バイト・日雇いアルバイトのサイトを比較しておすすめ5つを決めるよ