2015年5月11日月曜日

国内学会の交通費・宿泊費まとめ―誰が支払う?安い交通手段は?―





大学院生になって初めて体験するものの1つに学会があるでしょう。奨学金やわずかな仕送りで暮らす大学院にとって、学会への参加はかなり大きな出費であり、関心事の1つでもあります。特に、その交通費は馬鹿になりません。

そこで今回は、大学院生の学会への交通費や宿泊費について、色々な視点からまとめてご紹介していきましょう。

大学院生の交通費や宿泊費は誰が出すの?

理系の場合、交通費や宿泊費は研究室の研究費から支給で、文系の場合は自腹ということが多いです。それぞれの分野の研究費の予算額の違いがここに出てきます。



また、普通の国公立や私立よりも旧帝国大学や有名私立の方が交通費の支給がされやすいです。旧帝大や有名私立の教員の方が大きな研究プロジェクトをいくつも抱えている傾向があるのもそうですが、それ以上にこれらの大学では院生向けの交通費支給プランをいくつか用意しているのが一般的です。特に、最近ではグローバル化の流れが強く、国際学会へ参加する学生の交通費&宿泊費を全額支給する支援金もあります。

ただ、理系にせよ文系にせよ、そしてどんな大学にいるにせよ、こうした諸経費は基本的に自腹で払う覚悟でいた方が無難です。支援プランや研究費からの出費は誰かとの競争である場合が多いからです。それに、たとえ研究費で学会へ参加することになったとしても、まずは自分で一度建て替えなければいけないので、結局学会へ参加する程度の資金力は持っていることが前提になります。

できるなら、10~20万円程度の預貯金は最低でも欲しいところです。

学会への交通手段は?

国内で学会が開かれる場合、主な交通手段は飛行機か新幹線か高速バスになるでしょう。値段の高さとしては、飛行機>新幹線>高速バスの順番です(※場合によっては飛行機と新幹線の値段が前後します)。

まずは飛行機についてお話します。

飛行機の場合、自費で行く場合と研究費で行く場合では大きく話が異なってきます。自費で行く場合はとにかく飛行機代を安く済ませたいところです。その場合は、格安の航空券を比較し、最安値のチケットを示してくれるサンクスツアーなどを使うことをおすすめします。

一方、研究費で行く場合は、紙の領収書を発行してくれるかどうかがとても大事です。同じくサンクスツアーで航空券を探すことをお勧めしますが、最安値の会社が紙の領収書を発行しているとは限りませんので、しっかりと調べておきましょう。大学は紙の領収書しか領収書として認めてくれないのですが、紙の領収書を発行するのに面倒な手続きをしなければいけないサイトもあります。

次に、新幹線の場合です。

新幹線で移動する場合は、下手に格安サイトや交通チケットのサイトを利用しない方がお得になります。なぜなら、大学院生は学割が使えるからです。学割と往復割を組み合わせれば、乗車賃は28%引きになり、格安予約サイトなどよりよっぽど安くなります。大学で発行される学割証と学生証をJRの窓口に持って行き購入するとよいでしょう。

ただし、往復割が使えない場合(移動距離が100km未満)はかえって飛行機の方が安くなることもあるので、しっかりと検討することが必要です。

最後に、高速バスの場合です。

近距離の場合、最も安くなるのが高速バスです。だいたい2000~3000円前後で移動が可能になります。楽天の高速バス予約などのサイトで調べて行くとよいでしょう。

楽天高速バス予約


学会への宿泊はどうすれば良いの?

国内学会の宿泊は、たいがいの場合、学会側がある程度会場近くのホテルをあっせんして、学会参加者が予約できるようにしているので、それほど問題にはなりません。

ただ、最安値のホテルはやはり自分で探す必要があります。個人的なお勧めは楽天トラベルかるるぶトラベルです。どちらも大手のサイトなので、それほど大きく検索結果は変わらないと思いますが、若干違いがある場合もありますので、それぞれ比較して検討するとよいでしょう。

楽天トラベル


るるぶトラベル


ちなみに宿泊費も研究費で出ることがあるので、 その場合は、ホテルや旅館の支払いでしっかりと領収書を書いてもらうことを忘れないようにしてください。